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喜楽館1階の入り口に置かれた「喜楽館アワード」優勝賞金の募金箱=2024年12月5日午後、神戸市兵庫区、岡田健撮影

 歳末助け合いの師走。神戸・新開地にある上方落語の常設寄席「喜楽館」の1階入り口に、二つの募金箱が置かれている。

 落語コンテスト「喜楽館アワード」の賞金を来場者から募るための箱だ。地域の盛り上げと上方落語のさらなる発展のために企画された。

 第2回の今年の喜楽館アワードには、参加資格となる入門16~25年目の中堅落語家24人が出場。10月に予選が開幕し、観客の投票で残った5人が今月15日夜にある決勝に進んだ。

 決勝の観覧チケットは完売したが、朝日放送(ABC)ラジオで15日午後6時から生中継がある。決勝に出場するのは桂ちょうば、林家染吉、桂佐ん吉、笑福亭鉄瓶、桂三四郎のみなさん。来場した観客と、ラジオの聴取者による投票で優勝者が決まる。

 昨年の第1回で優勝した桂雀太さんには、募金箱に集まった計108万500円のほか、スポンサー各社から副賞が贈られた。担当者は「みなさんの『浄財』で、未来のスターを育ててほしい」。

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